接着技術

接着技術でオリジナルサイズへも対応!

規格には無い板厚、色、サイズは、張り合わせや繋ぎ合わせにより製作することが出来ます。
1液型重合接着を用いるため、簡易重合とは違い張り合わせ後の切削加工にも耐えられます。
また接着面も黄変せず透明な接着面を保つことが出来ます。

接着技術でできること

  • 厚みのある規格外オブジェ
  • 規格外の大きさのアクリル製品

No.01重合接着

アクリルの接着技術には、アクリル板を溶かして接着する溶剤接着とアクリルと同成分の液体(モノマー)を流し込み硬化させる重合接着があります。
その重合接着にも主剤と硬化剤を混合して常温硬化させる2液型重合接着と硬化剤は使用せず温度による反応で硬化させる1液型重合接着があります。
2液型重合は、温度の管理があまり必要とせずに短時間で硬化するので大部分の重合接着はこの2液型重合接着を行いますが、2液型重合接着の欠点として長期使用の場合に黄変する場合があったり一定した強度が得られない場合があることがあげられます。
それに対して1液型重合接着は、温度により反応させ硬化させるための温度管理が非常に難しく、硬化寸前に起きる自己発熱により発泡(気泡が入る)を起こしたりクラック(ヒビ)が混入することがあるなど2液型重合接着と比べてデリケートな技術が要求されます。また硬化までの時間も長く8時間から物によっては24時間以上掛かる場合もあり、さらに硬化後には80度で3時間以上(板厚による)のアニール(熱処理)を施した後に仕上げに入ります。

このように1液型重合接着は、熟練を要し非常に手間が掛かりますが出来上がった商品は、最高の強度と美しさが得られます。
弊社では、各接着方法に加え上記のような1液型重合接着法を得意としております。また 重合接着後のアニール用として5500×2500×2500の電気炉を設備しておりますので大型の製品加工にも対応可能です。

No.02他の物質との接着

アクリルとアクリルの接着だけでなく、アクリルとアクリル以外の物質との接着も可能です。
アクリル製品の固定や金属との接着などの要望にお応えできます。

No.03規格外への対応

規格外のアクリルは、板の積層により製作致します。
下記の写真は、50ミリを22枚張り合わせ2000×2000×1100tにしたアクリルです。
このアクリルブロックは、3ブロックで構成された車のフルスケールモデルに使用されました。
完成したモデルは、ミラノサローネに展示された後に各国で開催されるモーターショーに展示されました。

他にも守秘義務契約によりご紹介出来ませんがアクリルブロックは、自動車部品関係、工業関係、研究関係と様々な用途があります。